新選組…というよりは「土方歳三」の本を読み漁っております。
ハイジは土方Fanと言うよりも動乱の幕末を駆け抜けた「新選組」という組織が好きなんだ、と思っていたんですが、その「新選組」を作ったのは土方歳三な訳で…。 ってことは、やはり土方スキーで良いわけね?と、思い切って(?)どっぷり「土方本」にはまってみました。 「壬生義士伝」(土方主役じゃないけどさ)から始まり「歳三 往きてまた」「散華」「幕末の青嵐」途中に「日暮し」やら「吉原御免状」やらを交えながら、すっかり時代小説漬けになっております。 もう現代小説は読めないかも…。この調子だと。ふ、不安。 「歳三〜」と「散華」は土方ファンの間では「バイブル」的書物として、超メジャー級ですが、女性の描く土方と言うのがハイジはどうも好きになれそうも無く、やはり理想は「燃えよ剣」の粋で鯔背で男前の土方であり、「黒龍の棺」の知性的で少々影の有る土方でございました。 で、女性作家陣の書物の感想は…。 秋山香乃女史の「歳三〜」の方が、ま、まぁ「少女漫画」のノリで読めたかな?と。 さすがに551Pも有るので描写も詳細だったし、野村、相馬辺りも凄く丁寧に描かれていて良かったかと…。 萩尾農女史の「散華」は今年復刻版が再販されましたが、まずは旧版を読んでから注文しようか?と図書館で借りて読んだのですが…。 ん〜〜。。いくら小説と言えど「史実」を作者の好きな様に替えられてしまうと、ちょっと引くなぁ〜。皆さん(他の作家の)周知の史実に則ってそこからいかに、話を広げていくか!ってのにトライしてる訳じゃぁナイんですかね? 「黒龍〜」のラストもそしたら大した史実無視だけど、あれはあれで、「有りかも?」って思えるんですよね。あるいは「そうで有ったら良いかも?」と。(まぁ、こちらも賛否両論有った様ですが) 「散華」は、なんつ〜かあまりにも土方が「斎藤!斎藤」と斎藤に頼りきっていて、それを沖田が妬いていて、さらにこれまた斎藤が八面六臂の大活躍!なので、作者は土方が好きなの?斎藤なの?あるいは「土方の事を敬愛して止まない斎藤」が好きなの? と問うてみたくなりました。(恐らくそうでしょうが…) その斎藤があれだけ土方に傾倒して、守り抜く!と誓ってたのに、いきなり「士道」のひと言で「会津に残る」と言い出した(この辺は史実を曲げないんだよねぇ?)辺りは「なぜ?理由はなんなの?」と詰問したくなるのよ。(かと思ったら蝦夷にいきなり来てたり、結局日野に落ちたり…。) 両作品に言えるのは「土方さんが好き好き!大好き」オーラが登場人物のどの人からも沸き上がっていて、ちょっと「暑苦しい」…って事かしら。 まぁ箱館の土方さんは「赤子が母を慕うがごとく」だったそうだから、それもまた史実だったのかもしれないけど。 超越した存在になり過ぎちゃって、ちょっと面白味に欠ける気がしました。 もう少し「燃えよ剣」の土方くらい「人間臭い」というか「泥臭い」ところが有った方が魅力感じちゃうのよね。わたしは。(あくまでも個人的な意見ですからねぇ!) …と、今日は真面目に土方本の書評を綴ってみました。 長々と失礼をば…。 *「幕末の青嵐」は只今読書中。 こちらも大変評判の良い作品だから楽しみっす!
by kurahai2005
| 2005-07-21 02:00
| 日々雑事
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